As Oneとは
東北大学の国際交流ボランティア団体です。2013年に創立され、以来東北支援と海外支援の二本立てで活動しています。今回は高校生支援団体bridgeさんの大学生の1日の紹介ということで、後者の海外支援に焦点をおいて書かせていただきます。
As Oneの海外支援の形
As One は、国際NGO団体のHabitat for Humanity Japanの学生支部として活動しています。Habitat for Humanity の理念は、 “A world where everyone has a decent place to live.” 誰もがきちんとした場所で暮らせる世界 です。
Habitat for Humanityについて
Habitat for Humanityは1976年アメリカのジョージア州アメリカスで発足し、貧困により劣悪な住環境に暮らす家族に非営利で無利子の住宅支援を開始しました。
安心して暮らせる住まいは健全で豊かな生活を営むための基盤だとハビタットは考え、家の建築支援に加え、衛生設備の設置支援や建築技術の普及、災害に強いコミュニティ作りなど、住まいの改善・確保、コミュニティ全体の発展を目指した支援に取り組んでいます。
また、日本では2001年にハビタット・フォー・ヒューマニティ・ジャパンが発足しました。人口増加と急激な都市化、また度重なる自然災害により、アジア地域における住まいの問題がますます深刻になっているという現状に立ち向かうためです。
2003年には特定非営利活動法人格を取得し、以来、アジア太平洋地域におけるHabitat for Humanityによる住居支援を資金的に支えるほか、日本国内から海外の支援地にボランティアを派遣することで各国の住居建築を支えています。
国内では、災害発生時の緊急支援に加え、社会的弱者となり得る高齢者世帯や一人親世帯が抱える住まいの問題に取り組んでいます。
〈参考URL〉
①Habitat for Humanity のHP(すべて英語)
②Habitat for Humanity Japan のHP
実際に海外にいこう
そんなHabitat for Humanity の運営する活動のなかでAsOne が携わっているのは、海外建築ボランティアプログラム(GV : Global Village) です。これは、世界で取り組む住居建築支援に世界中のサポーターがボランティアとして参加できるプログラムです。
この海外建築ボランティアプログラムを通じて、世界中のボランティアが国境を越え、健全な住まいを必要とする家族と共に、家族の生活の基盤となる家を、そして希望を築いています。
As Oneでは、メンバーから希望者を募り、チームを組み、春休みに実際に海外に行っています。昨年度はPuzzleGVというチームを組みカンボジアにて11日間(移動日含む)にて活動してきました。
実際に海外で何するの?
行く国や期間によって異なりますが、①ワークと②CAの2つの活動があります。今年のPuzzleGVを例に紹介したいと思います。
①ワーク
ワークの内容は行く地域によって異なりますが、今回はカンボジアのカンダルという村で高床式の家を2軒たててきた活動を例に紹介いたします。
作業は私たち学生ボランティアが現地のスキルドワーカーさん(一緒に建築活動をする、きちんと技術をもった現地の作業員さん)に指導していただきながら、ホームオーナーさん(現在建てている家の住人になる方)と一緒に行います。今回は竹をそいで釘で針にうちつけて床板をつくったり、穴を掘ってトイレ用の排水管を埋めたり…と、わたしたちにできる作業を手伝わせていただきました。
ホームオーナーさんはもちろん、スキルドワーカーさんとは日本語も英語も通じません。しかし、ジェスチャーや笑顔を通して少しずつ仲良くなっていきました。言葉の通じない人と一緒に作業して、一緒に汗をかいて楽しさや達成感を共有する。これはGVだからこそできる貴重な体験だと思います。
ワークの合間をぬってホームオーナーさんの現在のお家や村をみせていただいたり、近くの学校を訪問したりしました。さらに、ホームオーナーさんにインタビューをしたり、現地の人と一緒に遊んだりすることもできました。GVでは観光ではできない体験をたくさんさせていただくことができ、現地のことを学ぶ機会がたくさんあります。
最終日のワークの後にはFarewell Partyをしていただきました。Farewell Partyとはお互い感謝を伝え合う会。私たちからは、「私たちを受け入れてくれて、貴重な体験をさせてくれてありがとう」と感謝を伝えました。Farewell Party には文化交流の目的もあります。今回は現地の方からクメールダンスを教えていただき、私たちは書道や折り紙を紹介して一緒に遊びました。
②CA(Cultural Activity)
ワークの無い日には観光をしました。今回はシェムリアップとプノンペンの2つの地域を訪れました。シェムリアップでは町散策をしたり、アンコール遺跡やナイトマーケット、パブストリートを訪れたりしました。
遺跡の中で花を売っている小さな子供や、おしゃれなカフェと衛生環境の整ってなさそうな建物が隣接している街並みがとても印象に残りました。
プノンペンではトゥールスレンやキリングフィールドなどを訪れました。現在のカンボジアに大きな影響を与えているポルポト時代の大量虐殺の残酷さを感じ,犠牲者たちの平和な世界のために自分たちができることやすべきことについて考えるきっかけとなりました。
最後に
海外に行くプログラムは他にもたくさんあります。それらにはないGVの良さは、「リアル」を見ることができることだと思います。観光では見ることが難しい現地の方々の生活の様子が見ることができ、現地の方々と交流ができ、それによってたくさんの学びがあり、GVは私たちを大きく成長させてくれます。
カンボジア滞在前や滞在中、滞在後、何度もミーティングを重ねました。知識を深めあったり、GVやボランティアに対する考えを共有したりするため、何度もミーティングを重ねました。自分たちで自分たちのGVを作り上げる。これってどこでもできることではないと思います。あなたも是非、GVに行ってみませんか? As One のメンバーとして活動してみませんか?
5月19日の午後1時から、川内の図書館一階の多目的室にてPuzzleGVの報告会を行います。私たちが学んだこと、感じたこと、経験したことを共有できる空間を作れればと思っております。2時間ほどを予定しています。ぜひ、お越しください!
また、PuzzleGVのショートムービーを作ったので、ご覧ください
As One は毎週月曜日にミーティングを行っております。GVに興味がある方も、(今回は触れませんでしたが)東北支援に興味がある方も、ぜひ一度いらしてみてください。興味のある方は以下のURLからTwitterやFacebookにとんで、お問い合わせください。
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