東北大学ボランティアサークル たなぼた
東北大学理学部地球惑星物質科学科
試験種別:2017年度前期入試
出身高校:茨城県立水戸第一高等学校
Q1:大学での学業について教えてください
「やまじろうって学科どこだっけ?」「理学部地球惑星物質科学科だよーー」「…??」っていう会話は日常茶飯事です。この学科では、岩石や隕石、さらには地球外で採集した岩石サンプルを採取・観察・実験・比較することによって、地球や太陽系、生命がどのようにしてできたのかについて研究が行われています。ぼくは現在、その前段階として、岩石の成分や物質としての性質を勉強し、同時に野外でのサンプル採取や顕微鏡観察といった実習を通して、地球を学ぶ技能の習得をがんばっているところです。
Q2:課外活動はしていますか?
しています!大学のオリエンテーリング部に所属し、休日や放課後に体を動かしています。オリエンテーリングというのは、地図とコンパス(方位磁針)と自分の脳みそをフルに使って森の中に道を描き、いかに早くゴールできるかを競う競技です。体力に限らず、集中力や地図を読む技術が問われるところが、この競技の魅力です。多くの人が大学に入って初めて出会うスポーツなので、大学で新しいこと初めたい人には向いていると思います。
部活のほかにはボランティアサークルに所属し、東日本大震災被災地の災害公営住宅で、住民さんたちの絆づくりのお手伝いとなるようなイベントを行っています。「ボランティア」と聞くと「無償で」「誰かのために」というイメージを持たれる方が多いと思いますが、ぼくにとってのボランティアは「無料で自分の知らなかった世界に踏み出していける場」です。そのうえで誰かを笑顔にできるってすごいことです。そんなボランティアの楽しさをもっと多くの人に知ってほしいです。
Q3:将来の目標は何ですか?
地球科学専門の学芸員(博物館での先生のような職業)を目指しています。ぼくにとって学芸員というのは「地球のおもしろさをみんなに伝えたい(教育・普及)」と「でも、自分自身も地球のおもしろさを探したい(研究)」の二つをかなえられる場だと考えています。地球はいろんな意味でおもしろいです。地球の勉強はとにかくスケールが大きく、それでいて身近な対象を知ることから始まります。「そこらへんの石から誰も知らない海底火山の存在を予想できる。」「そこらへんの石から百万光年先の星の年齢を知ることができる。」「そこらへんの石から最初の生命体の絵を描くことができる。」そう聞くと、おもしろくなってきませんか?けれども、「就職がない」「何の役に立つのかわからない」といった理由から、日本では敬遠されることの多い分野です。地球のおもしろさを伝えることは、地球大好きなぼくの使命です。
Q4:最後に高校生へひとこと!
一生自慢できる高校生活を送ってください!もし自分に自慢できるところがないなと思ったら、一生自慢できる友達をつくってください! [
コラム1:得意科目の勉強法
得意科目:英語
入試で大きな配点を占めるのは長文読解ですが、本質的にはその裏にある単語力と文法力が問われていると思います。単語はもちろん大事ですが、文法はとても大事です。文法は分厚い参考書を使って勉強して、いろんな形の分に慣れたところで少しずつ読む文章を長くして、という地道な感じの勉強をしていました。文法はとてもとても大事ですね。
コラム2:苦手科目の勉強法
苦手科目:物理
「公式は覚えた、理屈はわかった…なのに、問題が解けない!」というのが、ぼくの高校物理に対する第一印象でした。教科書では一個一個の現象を習うのに、入試問題ではそれらを組み合わせて問われます。ぼくの頭は大混乱でした。試験時間は限られていますが、問題用紙の余白に図を描いて、問題となっている現象を部分部分で読み解いていく。すると、自分の見落としや考えすぎに気づき、問題を解くのがずっと楽になりました。そこにたどり着くまで、物理をたくさん勉強してしまった自分が悔しいです(笑)