学びのWA 第2回ミーティング

ミーティングの概要

今回は4月20日(土)に行われた「Nスコーレ キックオフイベント」に引き続き、仙台市太白区中央市民センターにて、尚絅(しょうけい)学院大学、仙台高等専門学校のみなさんと一緒に、「学びのWA(※1)」の企画案について話し合いを行いました。他大学の方々との議論は新たな視点への気づきにつながり、有意義な話し合いとなりました。

(※1)学びのWA…小中高大と校種を超えて学び合うことができる場を増やしたいという、尚絅学院大のとある先生の想いから生まれた企画。今年の11月下旬から12月をめどに3回に分けて開催する予定。

各団体の企画案

尚絅学院大の企画案

話し合いの冒頭、尚絅学院大の方から、(1)中高生に対して、あまり認知されていない職種の方からお話をしていただき、将来の可能性を幅広い視野で考えてもらう企画、(2)短編の映画を上映した後に、その映画の内容に関連してグループワークをする企画、の2つが案としてあげられました。

また、中高生を指導する私たち大学生のファシリテーション能力(※2)を高める学習会を設けたいとの提案もありました。先述の「Nスコーレ キックオフイベント」で大学生の運営メンバーがグループワークをうまく進められなかったことから、大学生自身の運営能力を養う必要性を感じたそうです。

(※2)ファシリテーション能力…「ファシリテーション(facilitation)」とは、集団活動が円滑に行われるように、問題解決や合意形成などを支援することを意味する。ファシリテーション能力とは、その能力のことを指す。

bridgeの企画案

私たちbridgeからは、まず、中学・高校・大学の3つの過程で共通する必要な能力として、(A)課題を発見し、解決する能力、(B)課題と必要な情報を得た上で、それらを活用し解決策を組み立てる能力、(C)自分の意見を伝え、議論できる能力、の3つであると説明した上で、それぞれの能力に適応した具体的な企画を提案しました。

(A)の能力を伸ばす企画として提案したのは、(1)理想の長町を創造する、(2)長町の地域課題に実際に取り組む、の2つです。(1)では、長町の現状を分析し、課題を発見し、その解決策を考案したり、より地域社会の役に立つアイデアを考えたりする機会を設けようと考えています。

(B)の能力を伸ばす企画として提案したのは、専門家の講演を聞いて知識をインプットした上で、講演者から提示された社会問題(フェアトレードやSDGsなど)についてグループでブレインストーミング(※3)を行い、課題の解決法を探る、というものです。

(C)の能力を伸ばす企画として、コンセンサスゲームを提案しました。コンセンサスゲームとは、ある二者択一の問題に対して、どちらの選択が正しいのかを論理的に考え、グループ内で議論し合意形成を図るゲームです。参加者が楽しみながら、議論する能力を磨ける企画だと考えています。

これらの企画を考える上で私たちが注目したのは、国内の教育分野での新たな動きです。来年度から高等学校の新学習指導要領では、従来の「総合的な学習の時間」が「総合的な探求の時間」に改訂されます。文部科学省は「総合的な探求の時間」の目標を次のように定めています。

『「探求の見方・考え方」を働かせ、横断的・総合的な学習を行うことを通して、自己の在り方生き方を考えながら、よりよく課題を発見し解決していくための資質・能力を育成することを目指す』

従来の「総合的な学習の時間」と大きく異なるのは、自分を取り巻く課題を自らの力で発見し、解決する点です。AI(人工知能)をはじめとする科学技術の著しい進歩や、未曾有の自然災害など、変化が激しく予測不可能な現代においては、こうした諸問題に対して自ら解決策を見出す力が求められています。

(※3)ブレインストーミング(brainstorming)…議論の参加者が自由に多くの意見を出し合うことによって、独創的な考え方を引き出す集団思考法のことを言う。その際、相手の意見を批判しないことが鉄則である。

尚絅学院大の先生からアドバイスをいただいている様子

企画案の検討

地元の中高生に身につけてほしい能力

「学びのWA」を通して中高生に身につけてほしい能力とは?

話し合いの後半では、私たちbridgeが提案した、中高生、大学生に身につけてほしい3つの能力をさらに掘り下げて考えました。(A)や(B)の能力に関連して、自分の考えを整理する力、ものごとの本質や意義を問い直す力などがあげられ、(C)の能力に関しては、多様な価値観を認める包容力、プレゼンテーション能力などがあげられました。

このように様々な能力があげられたものの、それらが中高生に見合った能力かどうかを考える必要があるとの意見も出されました。中高生の立場も考慮に入れつつ企画を考えていきたいと思いました。

企画案の決定

話し合いの終盤では、具体的な企画案を検討しました。企画を3回に分けて行うことを踏まえて、3回の企画それぞれで、異なる3つのテーマを取り上げることにしました。

第1回は、私たちbridgeが担当し、自分の考えを整理する能力と課題を発見し解決する能力を伸ばすことに焦点を当てます。第2回は、仙台高専の方々に企画をお願いし、ものごとの本質や意義を問い直す能力の養成を目指します。第3回は、尚絅学院大学の方々が担当となり、プレゼンテーション能力など発信力の向上を目標とします。

具体的な企画案の決定までには至らなかったものの、3回の企画それぞれの方針をかためることができました。

おわりに

今回のミーティングで企画案を完全に決めることはできませんでしたが、当初は白紙状態だった「学びのWA」の形が徐々に見え始めてきました。

次回のミーティングは、6月16日(日)に今回と同様、仙台市太白区中央市民センターにて行う予定です。中高生が楽しみながら様々な能力を伸ばせる企画となるよう、尚絅学院大、仙台高専の方々と協力して入念な準備をしていきたいと思います。

文責:後藤丞

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